役職自体は既に何年も前になっていたとはいえ、この1年ほどその仕事で一気に多忙になり、更には色々と悩む事もありといった状態だった。たまたま出張した際に、昔の上司だった人と飲みに行ってそうした悩みを話した訳だが、お礼のメールを送った返信で来た中にお勧めとして紹介されたのがこの本だった。

そうか、君は課長になったのか

 実は、課長になった時に本屋で少し立ち読みした事がある。読み易いのでさらさらっと読んだ記憶もある。ただ、最後まで読んでなかったし、折角悩んでいる最中だしという事で買ってみた。今回購入した本は、3つ追加された内容があって少しお得かもしれない(笑)。

 筆者から元部下へ宛てた手紙という形式で、課長という立場における役割や考え方といった事を説明する本。手紙という形式にしてあるのは、私書として自分の事も含めて書いていくには良い形式なのかも。

 既に出来ている事、出来ていない事、考えて無かった事……40もの項目があって、それぞれの説明がある訳だから、自分の現状が分かる。しかし、プレイングマネージャーになるな、は痛いなぁ。確かにその通り。そしてこの仕事は自分以外に出来ないからと引き継がないでいたけれど、私だって全く知識0経験0から始めた訳だから、やれば出来る筈だよね。来期から徐々にそれを意識して行動しなくては。

 他にも、面白い上に納得する項目が色々あった。例えば……

  • 細かい事は部下に教われ
  • 部下は与えられたもの
  • やる気の落ちている部下がいたら
  • 上司を味方につける
  • 「2段上の上司」を攻略せよ
  • 上司の人間性に問題があったら
  • 不本意な部署で課長になったら

 ……挙げていくとキリが無いぐらい。

 プレイヤーじゃない訳だけど、では、いざ上司として何をどうしていけば良いのか? そもそもどう向き合えば良いのか? 訳も分からず悩む訳だが、そうしたた際の一つの指針にはなるな。少なくとも全く訳も分からない状態よりは、まずは試してみる方向性があるだけでも良いかなと。

 個人的に思うのは、書かれている事が特に奇をてらったものではないなという事。言われてみれば当たり前、ただ、それを「今の自分が思って良いのか」という事を「良いのだ」と言われてホッとしているというのが近い感じ。もっと大層な事を考えなくては、やらなくてはならないのではないかという気負いは一旦置いておけるかなと。それでいて出来ていなかった事を再確認して、実行するきっかけにもなる。

 役立つ本を読めたと思う。後は、これを咀嚼して、自分なりに明日からどう実務に落としていけるか、だな。そして何れ、私の部下が課長になったら、この本をプレゼントしてあげたいと思う。

そうか、君は課長になったのか。 (ポケット・シリーズ)
佐々木 常夫
WAVE出版
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